top of page
vlcsnap-2020-09-17-16h54m51s779_edited.jpg

神有月の研究会

  • 櫻井裕真
  • 2024年10月17日
  • 読了時間: 4分

 10月は別名神無月と言いますね。それは、島根県出雲市に八百万の神々が集まり、地方地方で神様がいなくなるため、そう呼ばれるそうです。逆に神々が集まる出雲では、神有月と呼ぶそうです。


 さて、そんな出雲市に、イカタコ研究会への参加のため行ってきました。出雲市の空港に向かうためには、羽田経由で行かなければならず、移動でほぼ半日かかりました。8月なら札幌と出雲をつなぐ直行便が出ていました。なんで、8月限定なんだ……。


 そんなこんなで出雲に到着し、会場に向かう前に出雲大社に行って参りました。ここ数ヵ月、なんとも運の悪いことが続くので、先生から「お参りには絶対行ってこい」というお達しをいただきましたので、神々の集まる出雲大社に行ってきたわけです。天気も良かったので、周辺の自然と相まって、とても気持ちよく境内の中を歩けました。先に進んでいくと、大きなしめ縄が目印の拝殿にたどり着きました。その裏に回ると御本殿があるのですが、正面からだと大きな門がさえぎっており、しっかりとは見えにくかったです。ただ、わきの通路を通ると巨大な御本殿が見えてきます。そんな境内を一巡して気づいたのが、至る所にお賽銭箱があることです。拝殿にはもちろん、他の社、御本殿のわきの通路などいくつものお賽銭箱があったため、神々が集まっているということがありありと分かるようになっていました。

 

 神々の集まっているのなら、神々に運勢を見てもらおう!ということで、おみくじを引いてきました。吉凶は書いておらず、個々の運勢が非常に端的に書いてあるものでした。個々の運勢は、一言「よい」と書いてあり、「あ、はい」と受け入れるしかなかったわけです。さて、運勢のところを見ると、「耐えろ」というようなことが書いてありました。まだ運の悪いことが続くようです……。まあ、八百万の神々が言うのであれば、言う通りにしましょう。もう少し耐えてみます。

















 そして、出雲大社を後にして、イカタコ研究会の会場に向かいました。今回は合宿形式ということで、サン・レイクという青少年自然の家で開催されました。青少年自然の家ということもあり、色々と使う上でのルールがありまして、小学生以来、久々にルールの中で数日生活するという経験をしました。


 研究会自体は、昨年とは異なり、参加した人全員が発表するというスタイルでした。まだ研究が始まっていない学部生からイカタコに興味のある一般や企業、水族館の方々、そして絶賛研究中の大学院生やゴリゴリの研究者という幅広い層の発表を聞くことが出来ました。学会とは違い、こういった幅広い人たちが交流できる良い場だなと思っております。発表内容も様々で、繁殖生態や行動、生化学、生理、神経、古生物などなどの研究内容だったり、タコ検定やイカタコグッズ、イカタコの神話などなどの学会ではなかなか聞くことのできない話もありました。今回の研究会では、前回出会った方々に加え、今回初めてお会いした方々とも広く交流できました。合宿形式というところがキモで、1日の中で話をできる機会が何度もあるということで、色々な方と色々と話をできたわけです。久々にあんなに人と話をした気がする……。


 前回のイカタコ研究会に参加された方々には、きっと私を左右差の人だと認識してくださっていたかと思うのですが、今回は左右差とは関係のない話をしたので、どうだったのだろうかという気持ちはあります。しかも、これまでの頭足類の研究には登場したことのない新しい視点の話でしたから、1度聞いただけでは理解が難しい内容になってしまったと反省しております。ただでさえ難しいのに、発表中スライドに、「新たなWi-fiが見つかりました」といった旨のポップアップが出てしまい、結局取り除くことが出来ず、そのまま最後まで話をするというトラブルに見舞われました。おかしいな……。しっかりとお参りしてきたのに……。

  ただ、そんなトラブルも吹き飛ぶほど、楽しい研究会だったわけです。研究会の後に、隠岐臨海実験所のエクスカーションがあったんですが、残念ながらイカの飼育のため帰らなければならず、参加できませんでした。どうしてもイカの飼育があると、制約が出てしまうので何とかしたいところです。今回の研究会で色々と話を聞いて、今後の飼育や研究へのヒントをいくつも得られたので、取り入れてしっかりと進めていきたいと思います。今回の研究会で交流してくださった方々、ありがとうございました。


 余談ですが、帰りの飛行機に乗ったとき、上の棚にお土産の袋を入れたのですが、降りるときにはなくなっており、どなたかが持って行ってしまったようです。皆さんも上の棚に荷物をしまう際には、十分注意してください。いつの間にやら荷物を取られるかもしれません。取られても自己責任っぽく、帰ってこない可能性もありますので……。お参りしても、しっかりと運の悪さは続いているようです。耐えます。


 

 
 
 

最新記事

すべて表示
学振春の申請祭り

大学院生の皆さんは、そろそろ学振を書き始めるのかなと思います。2年ないしは3年間の研究内容を考えるのが大変なのは、よくわかります。どういう計画を立てればよいのか、どう書けば良いのか分からず、頭を抱えている方々が多くいらっしゃるでしょう。ポエム (笑)...

 
 
 

Comments


bottom of page