解説のページを追加
- 櫻井裕真
- 3月13日
- 読了時間: 4分
久しぶりの更新です。前回の更新からしばらく時間を空けてしまいました。書くことがないわけではなかったのですが、如何せん時間を取れずにいまして……。じゃあ今は時間があるのか、と言われると全然そんなことないんですが、日々の忙しさから来る疲労もあり、気持ちの切り替えに、と更新をしようと思った次第です。
そこで、論文の解説をするページを加えました。元からやりたかったことの1つだったので、やっと実現できてよかったです。今はまだ、2019年の論文だけですが、今後残りの論文も解説を追加していきたいと思います。全部書き終わるまでにどれだけ時間がかかるか……、は分かりませんが、気長にお待ちください (待っているという人がいてくれると嬉しいです)。もし論文を読みたいとか話を聞きたい、という人は、下の方にある「お問い合わせ」から連絡してくだされば、対応できますので。
解説以外にも、簡単な裏話なんかも加えてみました。論文からは読み解けない話にどれだけの人が興味あるかは分かりませんが、少なくとも私は他の人のそういった話興味があります。完全に自己満足ですが、楽しんでもらえれば幸いです。
解説ページを作るにあたり、久しぶりに自分の論文を軽くですが読みました。今読むと、「もっとこうすればよかった」、「こういう考察をすればよかった」などなど、思う所はあります。おそらく多くの人が自分の論文を読んで同じことを感じていると思いますが、どうでしょう。まあ、そのときに出来る最大の力で取り組んでいるので、そのときから成長しているからそういった感想を持つことができるんだ、と前向きに捉えることにしましょう。たぶん成長しているはず……。
で、そんな風に論文を読んでいるうちに、当時のことを思い出しました。論文を書き始めたのは、M1の春ぐらいでした。初めての英語論文の執筆ということもあり、なかなか集中できず、書き上げるまでに何度か先生に「論文はまだですか?」と催促されました。書きたくないな……、と思いつつ何とか初稿を書き上げたのは、M1の冬。先生と何度かのやりとりを行い、真っ赤になった原稿を直し、四苦八苦しながら最終的にはM2になる直前に、やっとこさ投稿までこぎ着けました。M2のGW前に論文が返ってきたのですが、学振を書かなければならず、修正作業は後回し。学振も例にもれず四苦八苦しながら書き上げたのもつかの間、論文の修正作業に入りました。幸いにもマイナーリビジョンだったので、急ぎ修正し (これも四苦八苦)、最終的にはM2の夏、アクセプトの連絡をもらいました。論文を世に出す大変さを身をもって思い知ったわけです。しかし、この苦しさのおかげで、論文を書くハードルは少し下がったように思います。最初の論文が一番大変、という話をよく聞きますがその通りだな~、と当時は思いました。私にとっては、次の論文の方が大変でしたが……。
ちなみに、アクセプトされるときにレビュワーから、「この論文を読む人は限られると思うが、ないよりはマシ」というようなことを言われました。なんてことを言うんだ!と思いつつも、私自身もこの論文を読んでくれる人は少ないだろうな、と思っていました。しかしいざ蓋を開けてみると、意外にも読んでくれる人が多く、引用数も少しずつですが増えていっています。引用されました、なんて連絡が来ると嬉しくてその論文を見に行き、どこにどんな風に引用されているかを確認しに行きます。どんな研究がどんな人に求められるかなんて、誰にも分からないものですね。ですので、最初から意味のある研究をしようなんて思わずとも良いような気がします。自分の興味のあることに真摯に向き合うことの方が、何倍も大事だと私は思います (私が変な研究の方が好み、というだけですが)。
これまで出してきた論文ごとに、色々と裏話がありますが、気が向いたら細かく書いていこうと思います。論文自体も読んでくれるととても嬉しいです。自分でいうのもなんですが、私の論文は長い上にまとまりがなく読みにくいです!自分で書いたくせに、読むのに正直骨が折れます……。それでも読んでくださるという酔狂な方は、解説の方を読んでから読むと読みやすくなると思います!たぶん……。

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